入社後すぐの有給について、あなたはこんな疑問や悩みを持っているのではないでしょうか?
入社したてだけど、どうしても外せない急用ができて休まざるを得ない…
土日と有給を利用して連休を作りたいけど、新卒の早い段階で使うのってもしかしてマナー違反?
今回はそんな疑問への実体験を交えた回答や、一般的な新卒の有給事情についてお伝えします!
是非参考にしてみてください。
~この記事を書いた人~
ご覧いただきありがとうございます!
- 旧帝大卒業
- 22卒ITベンチャー社員
- 2022年10月、就活生・新卒のためのブログ『フレコン』を開設
- 趣味はJPOPを聴くこと/ブログ執筆/読書/ランニング など
【実体験】有給が入社後すぐに付与された話
有給は入社後すぐに使えるのか。
答えはずばりYESです。
入社して間もない新卒の社員だろうと、有給が使えます。
しかしこれは日本のすべての会社に当てはまることではありません。
筆者の実体験を踏まえて以下で解説します。
筆者は新卒入社直後の5月、ゴールデンウィークに2日間の有給を取得できました。
まず、労働基準法では、有給休暇(年次)に関して以下のように定められています。
「雇い入れ日から6ヵ月継続して勤務し、全労働日の出勤率が8割以上」である場合に10日以上を付与しなければならない
これに基づくと、
4月入社なら10月まで有給が取れないってこと?
と疑問を抱くかもしれません。
実際、これは正しい解釈であり、場合によっては事実です。
しかし、上述の筆者の経験のように、入社後すぐのタイミングでも有休を取得することができる方法があります。
それが、有給の前借りです。
有給の前借りとは
有給の前借りとは、付与される予定の有給休暇を予定日より前に会社に付与してもらい、その権利を行使することです。
この制度を活用した例を見てみましょう。
(例)2023年4月入社の場合
本来、有給の付与は法に基づき2023年10月以降。
しかし「前借り」で、本来付与される予定の10月から繰り上げて6月に消化した。
これにより、新卒1年目で迎えるゴールデンウィークやお盆休み等も安心して予定を入れることができます。
社会人で慣れない環境に飛び込んだばかりの時期に家族と顔を合わせられるのは嬉しいですね!
新卒の有給取得時のマナー
前章では、入社後すぐの有給取得が可能な場合があることをお伝えしました。
「有休の前借り」を活用することで、入社後すぐ有休を使える場合がある。
しかし、新卒とはいえあくまでもイチ社会人。
制度上問題ないからといって、有休を取得する際の最低限のマナーは守らなければなりません。
時には、新卒で気ままに有休を取得するのをよく思わないようなやっかいな上司もいます。
この章ではなかなか世間で教えてくれない新卒向け有給取得のマナーをいくつかご紹介します。
「どのくらい前に申請すべきか」
「どんな時期でもいいのか」
「有休当日までに準備することは」
こうした悩みを解決します!
マナー1.有給申請は2週間前までに
1つ目のマナーとして、遅くとも有休当日の2週間前までの申請をしましょう。
とはいっても、これはあくまで世間一般の目安です。
企業規模が大きいほど有給取得に関するルールが細かく定まっています。
事前申請の期間について、明確な社内規定がある場合はもちろんそれに従いましょう。
逆に規模の小さい企業では、有給申請時期の明文化がされていないケースもざらにあります。
筆者の勤める企業も特に規定はありません。
こうした明確なルールがない企業では、大抵「申請はいつでもいいけど早めだと助かる」という雰囲気が漂っています。
この「早め」の目安が有休当日の2週間前というわけです。
有給申請は取得日の2週間前までを目安に!
マナー2.繁忙期は有給取得を控えると無難
2つ目のマナーとして、有給取得日程は可能な限り会社の繁忙期を避けましょう。
理由は単純で、仕事が多い時に人が少なくなると困るからです。
特に企業規模が小さかったり、部署内の人数が少なかったりする場合、この影響が顕著に出ます。
一人当たりの仕事量が増えるとストレスもたまりやすいです。
その不満の矛先が「こんな忙しい時にあの人が休んでいるせいで…」とあなたに向いてしまうケースも。
知らぬ間に思わぬマイナスイメージが付くのは恐ろしいですね…。
繁忙期は業種によって異なるので、自分の仕事ではいつにあたるのかを確認しておきましょう。
業種 | 繁忙期 |
---|---|
小売業 | クリスマスシーズン(11月末から12月) |
農業 | 収穫期(季節によって異なる) |
旅行・観光業 | 夏季休暇や祝日(夏と年末年始がピーク) |
会計事務所 | 納税期限の直前(3月末や年度末など) |
IT業界 | プロジェクトの締め切りや新製品の発売時期 |
不動産業 | 春と秋(引っ越しシーズン) |
イベント業 | 季節や祝日によって異なる |
かといって仕事とプライベートの比重の塩梅は人それぞれです。
何かの行事が繁忙期に被ることもあるでしょう。
そうした場合に絶対に我慢しなければいけないということもありません。
「わざわざ繁忙期にかぶせる必要がないのであれば避けておく」程度で認識しておきましょう。
有給取得は繁忙期を極力控えるべし!
マナー3.業務の引継ぎを怠らない
3つ目のマナーとして、休暇中の業務を引継ぐ必要があれば、それを怠らないようにしましょう。
当然のことですが、初めて有休を取得する際にはしっかり意識しないと忘れてしまうことがあるので注意です。
特に人数の少ない会社の場合、あなたの価値はあなたが思っている以上に高いです。
言い換えれば、不可欠な労働力として機能しています。
実際には1日くらい休んだところで、会社として実損が出るような業務は新卒の段階ではあまりないでしょう。
しかし、あなたにしか対応できない業務などがある場合も十分考えられます。
有給取得日が近づいてきたら、引継ぎを要する業務はないかしっかりと確認しましょう。
もし引継げるもの、依頼しておくべきものは早めに引継いでおくのがベストです。
引継ぎを済ませることで、あなたもすっきりとした気持ちで休めます!
有休当日までに引継ぎが必要なものは済ませておくべし。
適切に有休消化させてくれない場合の対処法
有給の前借りどころか、この会社ちゃんと有休消化させてくれない…
このような職場環境の場合、注意が必要です。
有給は働いていく上で非常に重要なリフレッシュの機会であり、どの労働者にも平等に与えられるべき権利です。
有休をしっかり消化できない環境は、ストレスや健康面へ悪影響を及ぼしかねません。
状況の改善が見込めなそうであれば、より良い環境を求め、転職活動を開始してみましょう。
でも転職って大変そうだし、何から始めればいいかわからないなぁ
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こうしたサービスも利用の上、是非積極的に転職活動を開始してみましょう。
まとめ:有給は入社後すぐ付与可!マナーを守り活用しよう
それでは、本記事のまとめです。
- 入社後すぐでも「前借り」で有休を使える
- 有給申請はなるべく2週間前まで、繁忙期の使用は避けるべし
- 業務の引継ぎを怠らない
最低限の規則とマナーを守り、是非有意義に有給休暇の制度を活用してください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
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